
子供に英語を習わせてるけど、なかなか身につかない…
どうしたら英語ができるようになるのかな?
子供の将来のために、英語や英会話を習わせている人も多いでしょう。
でも、いろいろとやらせている割には思うように英語が身についていない場合もあるかと思います。
どうして英会話教室では英語が身につかないのでしょうか?

こんにちは!
バイリンガル英語講師のエリです。この記事では、英会話教室に通わせても思うように子供の英語が身につかない理由と、どうしたら効果的に英語を身につけることができるのか、科学的に実証された学習方法について解説していきます。
記事の内容
- 英会話で英語が身につかない理由ー話す練習が足りないから英語が話せないは嘘。
- 応用言語学や脳科学的に証明されている外国語を確実に身につける方法とは?
- 子供は言語習得の達人。正しいやり方ならみんな英語が身につきます。
この記事を読むことで、子供の間違った英語学習をやめて、正しい方法で確実に英語力を身につける方法を知ることができます。
しかも、高額な英語塾や英会話教室に通わせる必要もありません。
英会話教室に通うより、家庭でできる範囲で子供たちが将来使えるホンモノの英語力を確実に身につけさせることができます。
英会話教室に通っても英語が身につかない理由
まず、英語が話せないのは、話す練習が足りないから、、というのは間違いです。
話す練習が足りないから英語が話せないわけではありません。
子供を英会話教室に通わせても、思うように英語が身につかないと感じている方もいるかもしれません。
それは、英会話教室のやり方が悪いとか、先生が悪いとかいうわけではなく、単に圧倒的にインプットが足りないからです。
日本人の英語力は、先進国の中でも最下位と言われていて、TOEFLのスコアはアジア31カ国中26位という結果です。
日本語と英語が音の周波数が大きく違ったり、言語的に距離が離れていることも理由のひとつでしょう。
でも、応用言語学や脳科学などから考えても、日本での英語教育が最適とは言えないのは確かです。
日本人は「読み書きはできるけど話せない」と言われることが多く、だから「話す練習が足りないんだ」という結論になって、最近ではコミュニケーションに力を入れるようになっています。
確かに、本当に読み書きが充分にできているのに話せないなら、会話に注力するのは正しい方法でしょう。
でも、実際のところ、本当にきちんと読める人は、話すこともできるというのが実情です。
「読める」というのが、読んでなんとなく意味が分かるというレベルでは、残念ながら話せるはずがないのです。
特に、今まで何もインプットをしていない子供たちに、いきなりアウトプットの場(英会話教室など)を与えても、戸惑ってしまうだけです。
赤ちゃんが母国語を学ぶときも、1年以上の期間をずっとママやパパ、兄弟やそのほかの家族やテレビなどの声を聞き、インプットを続けてやっと単語を話し始めます。
実は言語学的に、赤ちゃんが母国語を習得するのと、子供や大人が外国語を習得するのは、同じようなプロセスを踏むことが分かっています。
つまり、『大量のインプットがなければアウトプットはできない』ということです。
英語を身につけるための科学的に証明された3つの方法
英会話教室などに通わせても、なかなか子供の英語力が身につかない理由は、インプットが足りないから、というのは分かっていただけたかと思います。
では、具体的にどのようなインプットが必要なのでしょうか。
研究などで分かっている英語の習得に効果的な学習方法は、フォニックスを身につけること、サイトリーダーなどで多読すること(Extensive Reading)、そしてCD教材で多聴すること(Extensive Listening)です。
大人であれば、シャドーイングなども効果がありますが、子供はシャドーイングまではしなくてもいいので、ここでは省きます。
- フォニックスを学ぶ
- 多読・たくさんの簡単な本を読む
- 多聴・たくさんの音を聞く
フォニックスで知らない単語も読めるようになる
ロンドン大学(ロイヤル・ホロウェイ)の研究で、フォニックスを使った英語学習が、音読の正確性や理解を向上させることが分かっています。
また、英語を外国語(第二言語)として学ぶ場合でも、フォニックスを使った学習が有効であることが分かっています。神経学や心理学の研究でも、フォニックスの有効性は確かめられています。
フォニックスを学ぶことで、初めて触れる単語も分かるようになり、読む、話す、聞くの3つの力の土台をつくることができます。
フォニックスについては、おすすめの教材など、こちらの記事に詳しく書いていますので、参考にしてみてください。
簡単な本をたくさん読む【多読はとても有効】
日本の英語教育で見落とされているのが、多読、多聴です。
最近では小学校でも英語が必修化されましたが、それでも小学校で習う英語はかなり分量が少ないです。
また、中学3年間で習う英語の教科書も、他のアジア諸国の英語の教科書と比べて分量が少なく、1週間の授業時間も短いです。
最近の研究で分かっている効率的な外国語習得のための学習方法の1つに多読があります。
そもそも英語があまりできないのにたくさん読むなんて無理!と思うかもしれません。
でも、フォニックス、サイトワードと順を追って単語数を増やし、簡単なサイトワードで書かれているサイトワードリーダー(とても短い簡単な英語で書かれた本のことです)を使えば、たくさん読むことができます。
そして簡単な文章に慣れてきたら徐々にレベルを上げていきます。
多読によって、読解力、ボキャブラリー、文法、モチベーションのすべてが上がることが研究によって分かっています。
そして、それは大学や高校レベルだけでなく、小学生のレベルでも、第二言語の習得に役立つことが証明されています。
多読のやり方については、こちらの記事で詳しく解説していますので、よかったら参考にしてください。
理解できるレベルの英語をたくさん聞く【多聴も大事です】
多聴(Extensive Listening)もとても重要です。
特に、子供は大人よりも敏感に音を聞き分けることができます。音声言語に関しては、年齢が低いほど身につけやすいことが分かっていて、できるだけ早い時期から始めることをおすすめします。
小学生であれば、まだまだ充分間に合います。
実はCDやDVDのかけ流しもある程度の効果があることは分かっているのですが、英語力をしっかりと身につけるには、理解できるインプット(Comprehensive Input)が非常に大切です。
つまり、子供のレベルに合った教材でたくさんの英語を聞くことが必要です。
多聴が多読と同じように有効であることも分かってきていますが、子供のレベルにあったCD教材を準備したり、ヘッドフォンなどの機材が必要になることもあり、学校や英会話教室ではなかなかそれを実現することは難しい状況です。
なので、これは特に、家庭で意識して家で英語を聞く時間を増やせる環境を作る必要があります。
サイトワードリーダーの教材にはCDつきのものが多いので、フォニックスと一緒にサイトワードリーダーをやってみることをおすすめします。

子供は言語習得の達人。正しいやり方なら必ず英語が身につきます。
日本人なら誰でも日本語が話せるように、子供にとって本来言語習得は難しいものではありません。
大人でも、たくさんのインプットをすることで、英語は話せるようになりますが、子供の脳は特に外国語の発音や音の聞き分けも吸収できる時期なので、今のうちから言語力を育ててあげることは、子供の大きな財産になります。
正しいやり方とは、先ほど解説したフォニックス、多読、多聴です。
英会話教室やオンライン英会話ももちろん有効ですが、こうした土台を気づきつつ、英会話教室やオンライン英会話を活用すると、吸収の早さや到達できるレベルが全く変わってきます。
家庭でもできる確かな英語力を身につけるための学習方法はこちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
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